こんにちは、コスタリカよりkokoです。アメリカで信望が高い仏教家、瞑想ガイドのTara Brachのpodcastにインスピレーションを受けて、「愛を深める4つのレッスン」として第4回シリーズでお伝えしている、この企画。第3回目のレッスンは、「ともに喜ぶ心」です。
インスタグラムのアカウントでも話しています。
▶︎ 第1回目 慈しみの心は、こちらから
▶︎ 第2回目 思いやりの心は、こちらから
(「四無量心」のこ3番目は、パーリー語で、mudita。たいがいそれは、「相手の幸福を共に喜ぶ心」(sympathetic joy)を意味しますが、でも、相手がない場合の喜びも、このまとめには含まれます。)
喜びの心とは
喜びと言うと、「いつもウキウキしていなくてはならないのではないか」「人生そんなにうまく行っていないし」と少し距離を置きたくなる方もいるかもしれません。でも作家のジュリア・キャメロンはこんな風に言っています。
“The quality of life is in proportion, always, to the capacity for delight. The capacity for delight is the gift of paying attention.”
- Julia Cameron
「いつだって私たちの人生のクオリティーは、どんなに喜べるかという力にかかっている。喜ぶ力というものは、ほかならぬ注意を払う、と言うことの賜物です。」
そう言われると、喜ぶことはとても大切なことであり、そしてその力は、ただ単に研ぎ澄まされた注意を今ここに意識的に払っているかどうかと言うことだけなのだ、と気づかされます。
Taraも、こう言います。喜びとは、(第1回目「慈しみの心」で見てきたように)すべてのものに美しさや愛を見いだす開かれた寛容な心、そして(第2回目「思いやりの心」で見てきたように)すべてものの苦悩や弱さに寄り添うやさしい心、その両方を網羅したもの。つまり喜ぶ心とは、喜びも苦痛も、すべてを味わう心だと。なんの意図ももたず、ただ今この時に浮かび上がってきていることを、そのまま受け入れて味わう、それこそが喜びと言うです。
だから「うわーー嬉しい!!」と言う歓喜と言えるような大きなことだけが喜びではなく、大したことでなくて、良いのです。心地よく吹いてくる風、見知らぬ人が通り過ぎる時に投げかけてくれる笑顔、誰かが心のうちを自分に打ち明けてくれた深い時間。時には、じんじん痛む自分の大切なハートを感じることだって。そんな何気ない生活の一つ一つに、細心の注意を払えて味わえたら。それを仏教では「喜びの心」と表現し、大切にしています。ただマインドフルに生きていければ、人生は苦痛も含めて美しいものであり、それを静かに喜ぼうと態度かもしれないですね。
喜びの心を妨害するもの
みなさんは、どうでしょう?喜びを普段、味わって生きていますか?それとも何か抵抗がありますか?今日、ここ数日はどうでしょう?喜びと幸せは互換性があるので、こう聴いてあげてもいいですね、「私は幸せを感じてるだろうか?」それは特別な何かが起こったから?それとも普段から幸せ体質、喜び体質?何がなくても幸せ、と言う感覚ってある?
これにYES!もちろん!と答えられる人は少ないかもしれないですね。私自身も「これが終わったら」「これさえあれば」と今の自分に、今の環境に満足しきってない感覚が出てきました。それから他人と比べていたり、忙しかったりすると、喜びの心は妨害されてしまいます。
こんな風にまとめてみました。喜びの心が妨害されている時とは…
トランス状態にある時 …… 何かが足りない、何かが間違っている、これさえあれば、これさえ違っていれば、そんなIF ONLYという状態にある時。「いい仕事が見つかったら」と人生の中で大きなこともあれば、「今日、これがうまくいったら」と日々の小さなことも含まれます。
比較や非難 ….. 誰かと比較している時、自分を含む誰かのせいにしている時。マインドが狭くなっている時。「責める気持ち」と「喜び」は全く相容れません!
思考に頼り続け、ネガティブなことを見つけようとする癖 …. 人間の脳はうまく行かないことをスキャンする習性がある。それはサバイバル脳が働いているので、しょうがないのですが。 life is a problem to be solved, rather than a mystery to be lived 「人生は未知のワクワクすることを生きるより、様々に降りかかってくる問題を解決することだ」と捉えている人も多いのではないでしょうか。私たちは、本当にプラスではなくて、マイナスを捉えるのが大得意です!
喜びの心を育てよう
喜ぶ心は、慈しみや思いやりの心と同様、一人一人の内側に内包されているものだし、トレーニング次第で、育てていくこともできます。そしてそれをすることは、道徳的な義務でもある!と言うスピリチュアル・リーダーもいるほどです。
ではどんな風に?
今ここにプレゼンスを :条件付けではなくて、今ここをそのまま受け止める. heart space that everything is welcome これこそマインドフルネスのトレーニング。whole-hearted acceptance, saying YES right now! YES meditation (今ここで起こっていることにYES、命にYES)も良い。
(もちろん最愛のパートナーに出会えることを期待しない、望まないのではないのだけれど、それを条件にしないということが大事です)
諸行無常を理解する:すべてのものは移ろい変わる。誰にもそれを止めることはできない。だからこそ、今の奇跡を味わう。
いいことが起こると想像する:Gladden the Mind. Yeah!
幸せは私たちに起こることではなくて、私たちが積極的に選び取ることで達成されるという研究結果があります。期待するのとは違うのだけれど、「幸せを選択する」こういう癖をつけていく。そして15〜20秒ぐらい時間をとって、身体中で味わい落とし込み、脳にインストールさせること。
感謝の日記をつける:何を感謝するかではなくて、どうしてそれに感謝するかの理由も明らかにすると、さらに感謝の気持ちが確固たるものとして落ち着き、「感謝体質」になる。感謝日記をつけたり、感謝バディを持つ。うつ病対策にも効果が高いとも言える。
My work is loving the world.
- Mary Oliver
詩人メアリー・オリバーは、「私の仕事は、世界を愛することだ」と書き残しています。私たち一人ひとりに対しても、これが言えるんでないでしょうか。
そして幸せや喜びは、努力や確固たる意思で見つかるものではない。それはすでに、今ここにあるものであり、この場にリラックスして、そして全てを手放すことで味わえるものだ」そう、ある僧侶も言っています。
いかがでしょうか。喜ぶ心。ますます今ここにプレゼンスをおき、開かれていく。幸せと喜びを選択する。感謝の気持ちを持つ。そんな風に開かれた心のトレーニングをしていきたいと私自身は思いました。感謝の日記も最近やっていなかったので、また復活させたいな。
みなさんもぜひ一緒に喜び体質、幸せ体質を育てていきませんか。コメントや感想もあれば、ぜひ書き残しておいていただけると嬉しいです!
さて、最終回は、平静な心についてまとめてお伝えします。ともに愛を深めるプラクティスを続けていけますように。リトリートLOVE & CONNECTION 2022も、参加まだ受け付けていますよ。もしご興味あれば、実際にあってワークをしましょう。